名鉄都市開発

つくり手の想いとかたち

Episode 02

住む方のニーズを満たす
住まいをつくりたい。

– お客様のニーズ&ウォンツを知り、考え、提案する –

名鉄都市開発が開発・分譲する住まいには、
強いこだわりと想いがあります。
ここでは、つくり手の目線から、
「お客様のニーズを満たすこと」へのこだわりをお伝えします。

暮らして初めてわかる
不便や改善ポイントを見逃さない

  • 新しい住まいのご購入を考えているお客様のニーズ&ウォンツはどのようにして形成されるかといえば、いくつもモデルルームを見て回ったり、パンフレットや情報サイトを見て、「新しい暮らしやこんな風に住みたいな」という気持ちが高まってくることが多いのだと思います。そうすると、私たちが企画するものも、どこか他のマンションで実現されていることや、これまで人気が高い設備や機器を導入することがどうしても多くなります。​

  • 一方、「でもそれだけで本当のニーズを満たす、暮らしを豊かにする、もっと言えばストレスの少ない住まいをつくれるのか?」という問題意識はいつも持っています。とにかく、住んで感じたこと、暮らす中で望まれることをいかにして掴み、知ることができるか。このことが重要なポイントで、より良い商品をつくるために欠かせない要素だと思っています。​

  • 私たちも一人の消費者であり、何種類もの家に住んだことがあるわけでもないし、自分たちだけの発想だけではとてもニーズを汲み取ることはできない。だからこそ、「住み心地アンケート」やモニター会議などはいわば「宝の山」です。そして、モデルルームでお客様のお話を聞くこともとても大切。そのお話から、隠されているニーズ&ウォンツを導き出し、商品づくりに活かしたことも多くあります。​

  • 「住み心地アンケート」などのさまざまなアンケートや、みなさまの「声」をお聞きしたり、話し合う「MOM」活動などを通して、より確かなニーズ&ウォンツの把握に努めています。

  • 例えば、当社の「M’sドア」は、いわゆる可変間仕切りでもあり、大きな引き戸でもあり、使い方によっては壁にもなります。モデルルームでは、これから家族が増えることを見越して間取りを選ばれていることも多く、そして家族が増えるまでの時間を楽しみたいという期待も感じられます。それは生活が始まっても同じ構図です。昼間は部屋を大きく使い、夜は区切って有効に使いたい。区切った時にそれぞれの部屋の温度を変えたい。「M’sドア」を閉めた時に、インテリアとして調和を取りたい。こうした思いをひとつひとつ部材や設計に反映させて作りました。モデルルームでドアの開閉をされている時に、指が挟まってしまわないような工夫や、ピタッとドアが閉まるおさまりを気に入っていただく声も耳にしました。「誰かが泊まりに来た時にも気兼ねなく泊まってもらえそうだよね」とか。​

  • 「M’sドア」は、3枚の扉でリビングダイニングと隣接する洋室を間仕切ります。閉めるときは3枚の扉が連動してスムーズに動くので、大きな力を入れなくてもらくらく動かすことができます。開けるときは両手を添えてゆっくりと動かしながら、戸袋に収めていきます。

お客様の声が
私たちの企画を生み出していく

  • 防災についてアンケートをした時、マンション内で助け合えることは何かという質問に対して、多くの方が「安否確認」と答えていました。「自分に何ができるかよくわからない」という正直なお気持ちと、「それでも安否確認であれば協力できるのではないか」という前向きなお考えが伝わってきました。名鉄都市開発の「そなえプログラム」は、住み始めた方々に定期的に防災訓練にご参加いただくことを組み入れていますが、その防災訓練で「安否確認」を導入してみました。直近の訓練では、8割を超える方が玄関ドアの外側に安否状況を掲出されていて、それを管理組合の防災対策本部に集計されているのを見て、できること、やれることをプログラムに組み入れることの大切さを痛感したのです。

  • 「3ピース・システム」のホームストッカーに入れる防災備品を引越し時にお渡しする取り組みもご評価が高いですね。「お引越しの時は色々と忙しいしそこまで手が回らない。でも災害はすぐに来るかもしれない。だから住む方のことを考えた実用的で効果のある取り組みだね」とお褒めの言葉をいただいた時もとても感激しました。想いは伝わるのですね。これからも備品やその置場であるホームストッカーの企画を継続して考え、改善し、たゆまず取り組んでいきたいと思っています。

名鉄都市開発では、お客様から貴重なご意見やご感想をいただきながら、暮らしの立場、住まう人の立場で住まいづくりを考えることを大切にしています。

名鉄都市開発の防災サポート「3ピース・システム」を進化させるためのアンケートをもとに生まれた「そなえプログラム」。「そなえブック」は、災害が起こった時に「マンションで何をすればよいのか」を決めたり、確認するための活動指針案です。

みなさまの「声」から生まれた「防災備品箱」。お引き渡しの際に、箱の中の防災備品を「ホームストッカー」に収納していただくことを通して、住み始める方ひとりひとりの防災への意識向上を図ります。

災害発生時に無事であることを住民同士で知らせ合う「無事ですマーク」や、万一の時に必要な情報をコンパクトにまとめた「そなえカード」も防災に関するアンケートをもとに開発しました。

さらなる工夫と思い切った取り組みが
今後も必要

  • 二段ラック式の自転車置き場についても多くの声が寄せられます。「上段からおろしにくい」「出し入れのときに上段が体にぶつかる」など自転車がとりだしにくい、そしてしまいづらいという声が多い。管理会社と定期的に行う「管理報告会」でも、「上段が使いにくく空きがでている。自転車置き場以外への駐輪がみられ問題になっている」などの声が多くきかれます。自転車置き場の台数付置義務を果たすために、「スペースをとらない効率的」な選択であっても、住む方々にとってはストレスになってしまっている。そして共用部がかえって効率よく使われていない、という実態です。このことを踏まえ、設計段階の早い時期から駐輪場のスペースを大きく取り、二段式を避けて計画したり、サイクルポートにして住戸ごとの平置きの区画にするなどの取り組みを始めています。

  • その分他のスペースにしわ寄せがいかないよう工夫したり、やむを得ず二段にする場合は昇降式にして出し入れしやすいようにしている。これまで慣習として採用していたものも、お客様の声から大胆にシフトチェンジしている例だと思います。

  • 生活習慣の変化もスピードが速まっているように感じます。家族の時間の象徴であったダイニングゾーンは、「長くいる場所」よりも「スピーディに食事をする」とか「家事をしながらコミュニケーションを取る」というスタイルに移っている。だからキッチンとカウンターとテーブルは一体型になってきていますね。また、冷蔵庫をひとつ置くのが定番でしたが、冷凍食品のレベルが上がりストックが増えてくると「冷凍庫ゾーン」を設ける事例も出てきています。

  • ライフスタイルの変化を捉えながら、新しい暮らし方に合わせて進化していくキッチンスタイル例。(写真上段/リビング・ダイニングとの一体感を高め、家族の会話が一層弾む新開発のキッチン・写真下段左/整流板付きで煙や臭いをパワフルに吸い取るステンレス製レンジフード・写真下段右/目の前の視界を遮らず、お手入れがしやすいガラス製のカウンタースクリーン)

  • これまでの定石を大胆に見直し、今ここにある生活と暮らしにフィットさせる企画をしていかなければニーズを満たすことは出来なくなっています。お客様の声からニーズを見つけ出す、そしてそれに応える、という取り組みはこれからも不断に続いていくと思います。​

つくり手の想いとかたち

Episode 02

スタッフのご紹介

つくり手の想いとかたちEpisode 02 「住む方のニーズを満たす住まいをつくりたい。」に参加した名鉄都市開発 分譲事業本部 首都圏事業部のスタッフ

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