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地元企業が語る
街の魅力

INTERVIEW

MONORAIL

多摩都市モノレールが語る、
モノレールが身近にある暮らしの魅力

多摩モノレールの魅力

多摩モノレールを運行する、
多摩都市モノレール株式会社
地域連携担当の太田さんに
お話を伺った。

「1998年の第I期区間開業時、多摩モノレールは立川北駅~上北台駅まででしたが、2000年に立川北駅~多摩センター駅までの第II期区間が開業し、1日の平均利用者数は4倍以上に増加しました。その後、住宅や商業施設が増え、特に立川を中心とした地域では都市化が進みました。一方で、多摩動物公園や昭和記念公園のような自然とふれあえる環境もあり、利便性と豊かな自然が共存するのは魅力の一つであると思います。

踏切がなく、開業当初から全駅にホームドアが設置されているなど、保安設備が整っており、安全性や定時性の確保に優れているため、安心してご利用いただけます。

モノレールならではの特徴は、景観との調和です。多摩都市モノレールは吊り下げ式(懸垂式:けんすいしき)のモノレールではなく、レールを跨ぐ跨座(こざ)式が採用されています。高架式のため、見通しが良く、周囲の建物や自然環境と調和します。

さらに、モノレールは、都市交通の効率化、安全性の確保も両立します。支柱は主に道路の中央分離帯部分に設置され、地上交通を妨げず安定した運行が可能です。また、支柱やレールなどの構造物は、地震や強風といった外的影響を考慮して設計しています。支柱は定期的に点検を行い、安全性を維持しています。」

多摩モノレールのホームにて2025年7月に撮影

2014年に開業した「IKEA立川」
(約3,930m)

豊かな自然に癒される昭和記念公園
(約3,160m)

多摩都市モノレール(株)
地域連携担当
太田健一さん

多摩都市モノレール車両基地/ここで日々安全性が厳しくチェックされている

安全」「安心」「快適」なモノレール、
将来的な延伸計画も決定

「全駅にベビーカー・車いす対応の乗降用スロープを設置しており、車両内にも優先スペースを備えています。また、揺れが少ないため小さなお子様も安心してご乗車いただけます。さらに、一般的な鉄道に使われる鉄製のレールと車輪よりも静音性の高いコンクリート主体のレールとゴムタイヤを使用しており、周辺環境への影響も低減されています。多摩モノレールの延伸計画は2025年3月に「上北台~箱根ケ崎」間の都市計画が決定。主に新青梅街道を通る約7kmの延伸計画で、2030年代半ばの開業を目指しています。多摩都市モノレールが、地域の発展を支える一翼を担っていることが私たちの誇り。これからもその役割を果たしていきたいと思います。」

TACHIKAWAKITA

注目の立川北エリアを手掛ける、
立飛ホールディングスに聞く

進化し続ける立川北エリアの根幹にあるのは、
地域に貢献しようとする企業の歴史と想い

進化を続ける立川のまちづくり

2015年に「ららぽーと立川立飛」が開業してから、立川駅北側のエリアの発展が目覚ましい。タチヒビーチ、GREEN SPRINGS、MAO RINK TACHIKAWA TACHIHIなど、マスコミを賑わす注目の施設が次々に開業。その発展を支え、手がけてきた(株)立飛ホールディングスの想いとは。広報部の山懸さんにお話を伺った。

地域貢献が経営理念

「立飛ホールディングスが誕生したのは2012年のこと。組織再編前の「立飛企業」や「新立川航空機」が非上場化され、地域の賑わい創出を目的に、スポーツを軸としたまちづくりや地域のための一体開発に取り組むようになりました。2015年に「ららぽーと立川立飛」を開業したのを皮切りに、「アリーナ立川立飛」「ドーム立川立飛」「タチヒビーチ」など、地域の皆様が集い、楽しめる施設を開発してまいりました。そして2020年には、ウェルビーイングをテーマにした複合施設「GREEN SPRINGS」を開業し、文化・芸術・スポーツの発信拠点として地域の賑わいづくりに努めてまいりました。」

(株)立飛ホールディングス本社屋上にて2025年8月に撮影

何でも揃うお買い物スポット/ららぽーと立川立飛(約2,850m)

海はなくとも砂浜でビーチレジャー/タチヒビーチ(約3,000m)

MAO RINK
TACHIKAWA
TACHIHI(約3,340m)

年間を通して一般の人も予約なしでスケートを楽しめる。初心者から上級者まで、楽しく学べるスクールも運営。未来のスケート選手がここから生まれるかもしれない。

都市の中の非日常空間、砂浜ビーチでBBQなどが楽しめる/タチヒビーチ(約3,000m)

立川をさらに
魅力的な街へと進化

「立川はすでに駅前を中心に栄えており、都心と比べても遜色ない都市機能を持っています。だからこそ、都心と同じような開発をしても意味がないと考えました。都心と自然の中間に位置する立川、その特性を活かした開発を目指し導き出されたのが、ウェルビーイングをコンセプトとした次世代型の開発でした。」

2025年8月開業したばかりの商業施設/COMMONS TACHIKAWA TACHIHI(約3200m)

バスケットボールなど様々なスポーツが楽しめる/アリーナ立川立飛(約2,760m )

併設の直営店で様々なビールを味わえる/立飛麦酒醸造所(約3,540m)

LIFE

イベントを通じて人のつながりや
家族の時間が育まれる街

ウェルビーイングをコンセプトにした
新たな都市空間「GREEN SPRINGS」

利益より、まちの豊かさを。
立飛ホールディングスの開発哲学。

「ウェルビーイングという言葉自体、今でこそ広く使われるようになりましたが、開発当時はまだ一般的ではありませんでした。最新のジムのような単発的なものではなく、街区全体がその思想を体現するように設計されています。社内外の多くの専門家やデザイナーの協力を得ながら、「ウェルビーイング」に基づいた施設づくりを進めていきました。立川ステージガーデンやソラノホテルなど、現在の施設群はそのコンセプトの具体化として生まれたものです。ステージの背面が開いて街区と一体化し、イベントやコンサートが街と連動して行えるような構造など、他にはない特徴もあります。

また、開発においては、容積率500%まで許容の土地に対して、あえて150%しか使わないという大胆な選択をしました。通常であれば収益性を最大化するため容積率をフルに活用するのがセオリーです。しかし私たちの目的は、地域全体の「都市格」を高めること。つまり「GREEN SPRINGS」単体で採算を取るのではなく、この施設が地域全体の価値を底上げし、エリア全体の価値も高まるという、長期的かつ面的な視点で開発を進めました。このような開発姿勢は、外から見ると「贅沢」や「余裕がある」と映るかもしれませんが、実際は戦略的な判断で、限られた条件の中で最大限の価値を生み出すための選択でした。訪れた人が「ここ一帯がウェルビーイングなんだ」と感じられるような空間づくりを目指しています。」

「ウェルビーイング」がコンセプト/GREEN SPRINGS(約4,170m)

なかを歩けば、ショップや豊かな緑に癒される

ピアノ演奏を聴きながら食事が楽しめる店も/GREEN SPRINGS内にあるThe Dragonfly Bar

株式会社立飛
ホールディングス

広報部
山縣 貴史さん

音楽イベント「TACHI FES」の様子。野外会場で大いににぎわう

GREEN SPRINGSと立川ステージガーデンで開催「アロハハワイアンフェスティバル」

GREEN SPRINGSで行われた「妖怪盆踊り2025」の様子

イベントを通して、立川、
および多摩地域全体を活性化

「地域貢献の一環として、私たちはさまざまなイベントも自主的に開催しています。例えば「新春!立飛ふれあいフェスタ」では、縁日やスポーツ体験、子ども向けの催しを行い、毎年3000人以上の来場者を迎えています。

ほかにも、音楽フェス「TACHI FES」や歌舞伎公演、クリスマス時期のオーケストラ演奏「Sound of CHRISTMAS」など、多様な文化・芸術イベントを展開しています。

これらのイベントは、単なる鑑賞型にとどまらず、子どもたちがリハーサルを見学したり、楽器に触れたりと、体験型のプログラムが充実しているのが特徴です。特に子ども向けの施策には力を入れており、文化芸術に触れる機会を提供することで、次世代の育成にも貢献しています。「新春!立飛ふれあいフェスタ」や「TACHI FES」などは市外からの参加も可能で、地域外からの来訪者も歓迎する開かれた姿勢を持っています。

「とびたち∞ひろがるプロジェクト」は子どもたちに職業体験の機会を提供するもので、イベントのMCをプロと一緒に務めたり、ラジオCMの収録に参加したり、シェフがいる高級レストランでちらし寿司を作る体験をしたりと、実践的で本格的な内容が用意されています。これらの企画は、社員の自由な発想から生まれており、「儲けるため」ではなく「学びや経験のため」であれば、トップの判断で柔軟に実現されるという社風が根付いています。
立飛の広報は、一般的な企業のように商品やサービスの売上を目的とするものではなく、BtoBの不動産賃貸業という特性上、ブランディングが主眼です。つまり、「立飛という会社が立川にあることで、立川という街が面白くなる」という認知を広げ、街の賑わいを生み出すことが最終的な目的です。これからも地域に根差す様々な取り組みを展開していきたいと考えています。」